桜井徳太郎「日本のシャマニズム」

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書評
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国内のイタコなどのシャーマニズムについてまとめた書籍です。上下巻。去年からずっと調べながら読んでおり、まだ上巻の半分を少し過ぎたくらいなのですが、まとめだけ読んであとは一度打ち切る事にしました。

理由は重複部分の多さ。元々通読する内容ではないかもしれませんが、この本は日本各地のシャマニズムに関する習俗の実例を、資料や聞き取りなどかなり細かいレベルで列挙している本です。東北地方だけでも下北半島、津軽、南部(青森南部、岩手北部)、秋田、陸前、山形とそれぞれ章立てで取り扱っています。もちろん各地によってその習俗は微妙に異なるのですが、重なる所もかなり多いのです。口伝伝承による内容の揺れ、文化において本質的ではない程度の違いしか無い列挙を通読した所で、恐らく細かい差異まで覚える事も容易では無いし、その必要も無いでしょう。

読むべきところを上げていきます。まず序説「シャマニズム研究の課題」。シャマニズム研究について前提となる部分をさらうことが出来ます。ですが、きちんと調べながら読むととても時間がかかります。そして、第一章「下北半島の巫俗と信仰」。カミサマとイタコという東北の巫女形態のテンプレ、その成巫までの過程、恐山信仰の実態を知る事ができます。

第二章「津軽イタコの成巫過程」、第三章「南部イタコの巫俗伝承」、第四章「秋田巫俗の民俗学的考察」、第五章「陸前地方の巫女伝承」、第六章「山形地方の民間巫女」はそれぞれ必要に応じて見る程度で良いと思います。

最終章となる第七章「大和宗成立の背景」は口寄せ巫女が天台宗の搾取から立ち上がり自立するまでの重要なバックグラウンドに触れているので読むべき内容だと思います。

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