書評:密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅

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本格オカルト?漫画

長いタイトルで中々覚えられませんが、これはオカルト漫画で有名な「カルラ舞う!」の作者、永久保貴一が密教僧、秋月慈童の体験した様々なオカルト譚について描いたシリーズです。全五巻。キンドル版もでています。

まずはこの聞いたこともない謎の密教僧について。作中では「秋月慈童」という仮名になっていますが、この人は天台宗に実在する「白○○門」と呼ばれる、知る人ぞ知る密教僧集団に属している有名人です。実名は伏せますが、Googleで検索しても普通に顔写真が出てきますね。
白○○門は、古い寺社の移設や古い仏像の処置など、いわゆる「障り」があると思われる作業など、仏教の裏稼業的な仕事を依頼される事が多いお坊さん達です。いわゆる霊感持ちのお坊さんが多いようです。

この集団に属するお坊さん達が、他の寺院や一般人から依頼された霊障騒ぎだったり、天部(毘沙門天や弁財天など、ヒンドゥー教から仏教に取り入れられた神のこと。稲荷(荼枳尼天)もその一種。一般に祟りが多く祀るのが難しいとされる)信仰にまつわる様々なトラブルなどを解決していく様は、現実なのかファンタジーなのか分からなくなってくる不思議な面白さがあります(何せ、この漫画は現役の僧侶達からも人気らしいのです)。

このシリーズでよく取り上げられる天部信仰はよく「祟りが怖い」と言われますが(京都の聖天さんやお稲荷さん等が代表的)、何故怖いのか?という面も結構納得できる感じに表現されていたり、単なるオカルト漫画という域を脱して仏教漫画としての教養?も得る事ができる所がまた多面的な面白さがありますね。
本人の多忙という事で5巻で幕切れとなってしまいましたが、続編を希望したい作品の1つです。

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