書くネタが思いつかないので、個人的に好きなゲーム・アニメジャンルでの作曲家さんや歌手さんを紹介してみます(でも中々名前は覚えられない)。
基本的に誰かの大ファンになってCDを買い漁る、、というような事はないのですが、好きなゲームやアニメ等の曲を調べていくとだいたいは同じ作曲家さんだったりする事が多いので、その様な方達を挙げていきます。
あと、アツい曲よりはしんみり曲の方が好きなので念の為。
川井憲次
「お、このアニメめっちゃいいBGMだな」と思ったら大体この人でした。
個人的に、ひぐらしのなく頃にアニメ版、BLUE SEED、吸血姫美夕の印象が強いです。
日本的な重苦しさのある物語をドラマチックに演出し、見せ場では魂を揺さぶるような迫力ある曲が特徴的。
忘れてはいけないのが、NHKで放映されていたドラマ「クラインの壺」のOPで流れる印象深い曲もこの方によるもの。印象に残っている人も多いのでは。
岩垂徳行
レトロなゲームをプレイしていて、情緒あふれる丁寧な曲が流れるものはこの人の手掛けたものだったりする事が多いです。
LUNARシリーズ(特に「さんぽする学園」)、メルクリウスプリティ(ニコニコ動画の↓の動画が良き)、逆転裁判3あたりが特に好きですね。逆転検事やトゥルーラブストーリー等も手掛けているそうなのでいつかプレイしてみたいです。
多田彰文
劇場版ポケットモンスターシリーズやああっ女神さまっ、セラフィムコールなど有名作品を多く手掛けている方ですが、あまりネットでは名前を聞く事が無い方。ですがタイトルを挙げられると、多くの人の記憶に残っている作品が多いはず。
一世を風靡した「高機動幻想ガンパレード・マーチ」については全BGMを手掛けています。タイトル通りのマーチ曲などアップテンポな曲も多く目立っているのですが、その陰で存在感を放っている「神族哀歌」「悲哀夕暮」「暗黒暗夜」「悲嘆懊悩」「黒衣聖銃」「退色記憶」「恋心落下」「蒼月夜曲」「淡彩恋々」といった多くの幻想的や退廃的だったりセンチメンタルな落ち着いた曲の数々が非常に好きです。本作の神秘的かつ闇の深い世界観をうまく表現していると思います。
また「ヤミと帽子と本の旅人(アニメ,2003)」を見た時にもBGMが今季でも頭抜けてるなと印象深かったのを覚えています。作品自体の雰囲気は幻想的で良かったものの、アニメの表現がいまいち追いついていなかった本作の世界をうまく補完して拡げていました。
明るい曲や激しい曲よりも、どちらかというと幻想的な曲で世界観の輪郭を丁寧に作っていくのがうまい作曲家さんの様に思います。
Leaf(AQUAPLUS)(折戸伸治、石川真也、下川直哉、中上和英、高橋龍也)
90年代後半のPCゲーム業界のモンスターであり、21世紀のアニメ・ラノベ文化の基礎を作ったといっても過言ではないLeaf。
特に雫、痕、ToHeartのVisual Novel三部作は、ストーリーの完成度は勿論の事、BGMの完成度が特に高かったのも人気の理由の一つだと思います。折戸伸治氏に至ってはTacticsにも関わっており、90年代PCゲーム界の重要人物だと思います。
また、この人数が作曲に携わってても全く不協和音がないのは凄い。この三部作はリメイク版ではなく、オリジナル版のCD-DA音源を聞くのが一番?
ちなみにアニメ版To Heart(1999)も作画・シナリオともに非常に良く出来たアニメなので、見ていない人はぜひ。
菅野祐悟、七瀬光(伊藤真澄)
TV版D.C.~ダ・カーポ~(2003)の楽曲を主にお二方が担当しています。このアニメはアニメ自体の雰囲気作りや話題作りも上手かったですが、とにかく音楽が非常に良かった印象。
それを証明するかのように、後にこの菅野祐悟氏は大変出世されたようで、「軍師官兵衛」「ハケンの品格」「ガリレオ」といった地上波ドラマ、「図書館戦争」「ジョジョ」「Gレコ」「亜人」「PSYCHO-PASS」といったアニメ、「踊る大捜査線」「カイジ」といった映画、「仁王シリーズ」などのゲーム曲まで幅広く手掛けています。TV版D.C.は最初期のキャリアになり、当時から才能の片鱗を見せていた事になります。
D.Cのオリジナル・サウンドトラックアルバム「AMOROSO」、「brillante」(特にbrillante)は名盤です。サイドストーリーの隠れた名曲「静謐なるコルダ」(南良樹)が収録されていないのだけが残念。
CooRie(rino、長田直之)
TV版D.C.~ダ・カーポ~の後期ED「存在」という曲(作曲:長田直之)が名曲。「未来へのMelody」も良いです。透明感ある声が染みます。
霜月はるか(kukui)(歌手)
アニメ・ローゼンメイデンシリーズのEDを担当しており、透明感と独特の情感のある歌声が特徴的。一期ED「透明シェルター」、トロイメント ED「光の螺旋律」、オーベルテューレ「空蝉ノ影」、ドラマCD「みどりのゆび」(いずれも作曲はmyu)などが好きですね。
BGMって大事!
自分がゲームを作るときは特に選曲を非常に大事にしており、無料・有料のBGM素材サイトで数千曲(出だしとサビ)は聞いて、その中からカテゴリ別にランク分けをしてピックアップしています。
ノベルゲームは地の文章で場面を描きますが、空気感の表現は音楽に任せると文章を軽くする事ができますし、読み手の気持ちも容易に乗せる事ができます。
「憑~ツキガミ~」では曲を40曲以上使っていますが、これは文章量が少なく展開に強引さのある本作でも、せめて読んでて浸れるような雰囲気だけは出そうとした結果です。
その他のゲームでも、演出と音楽がマッチしているとゲーム全体のクォリティを高く見せたり、グラフィックやストーリーやゲーム性と協同して世界観を掘り下げる事ができます。「ココのコイン落とし」でもホーム画面の選曲などはそういう事を考えて行っています。
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