アジア各国のドキュメンタリー動画を視聴できるサイト、アジアンドキュメンタリーズ。私もたまに登録して気になるものを視聴しています。
数多くのドキュメンタリーが毎月更新され、ラインナップも豊富。日本に住んでいたら想像も付かないような、各国の過酷な日常や政治的情況などが描かれ、観てると背筋が伸びる思いがします。
個人的には、難民・貧困・軍事・政治問題関連は見応えがあるものが多く、過去の偉人の軌跡をなぞるものや人権問題のインタビューものはやや冗長なものが多い印象です。
そんな中で、個人的におすすめな動画をピックアップしてみました。
動画感想(21年10月現在も視聴可能なもののみ)
爆弾処理兵 極限の記録 (ノーカット完全版) 刺激的な映像はそこまでありませんが、携帯着信に合わせて爆発させるトラップなど色々トラウマになる要素があるので注意。
アフリカの少年ブッダ (ノーカット完全版) 中国のアフリカへの文化的影響(侵略?)の大きさに驚きます。
鉄の男たち チッタゴン船の墓場 世界中から廃棄船が集まるバングラデシュの解体場で働く労働者達の過酷な日常。日本の労働者は何だかんだ言っても守られてるなと思います。
秘境をぶっ飛ばせ! インドの配送屋の話。もっと前向きに働きたくなる作品。「コーラと少年」の方が好きですが、配信停止されているようなので。
聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅 現代のヨガを広めたことで有名なアイアンガーさんのインタビューが出て来るので貴重です。
私の名は、塩 インド西部の砂漠で毎年塩作りをする家族の生活。ナレーション等が無くても生活の色んな知恵や工夫が見て取れて面白いです。
カシミール 楽園の紛争地帯 インドとパキスタンの対立がマスコミ報道では伝わらない生々しさで伝わる映像です。
ボパール 闘う市民たち ユニオンカーバイド社がインドで起こした毒ガス漏れの大事故。この事件の知名度が低いのが信じられないです。
K2 アルピニストの影たち 登山家を支えるポーターの過酷な日常を描いており、倫理面など色々考えさせられます。
輪廻の少年 ノーカット完全版 やや冗長ですがチベット文化の雰囲気が分かります。
街角の盗電師 電気をめぐるパワフルすぎるインド人の日常に驚きます。
ダグマ 天国への起爆ボタン 自○テロ志願者も家族を大切にする同じ人間だと改めて分かる貴重な映像。
サーカス・カトマンズ たとえ堕ちたとしても ネパールからインドに売られた女性達が救出され、その後母国で再び自分たちのサーカスを開くまでの力強いストーリー。
ラマ教の高地にて 1979年のラダック地方の貴重な映像。
ラダック 氷河の羊飼い ヒマラヤで一人で牧畜して暮らしているお婆さんの映像。こういう生き方もあるんだなあと考えさせられます。
列車街 スリランカの列車沿いに生きている人々の生活のリアル。
A オウム真理教の広報部長の荒木氏に密着取材したドキュメンタリー。マスコミ報道の伝える雰囲気との温度差が感じられて興味深いです。
A2 完全版 Aの続編。今度は各地における信者と地元住民の諍いや、それを取り巻く色んな立場の人々との交流を記録しています。住民には徹底抗戦する所もあれば情が芽生える所もあり奇妙な面白さがあります。
おすすめ以外なもの
タリバン ファイブ 西側諸国のプロパガンダ的な雰囲気があったので、あまり良い作品とは思えないです。
戦場病棟 アレッポの狂気 シリアの医師達の奮闘が中心ですが、爆撃が日常になってしまった世界の異様さがとても伝わります
太陽の塔 岡本太郎の太陽の塔についてのドキュメンタリー。散漫とした感じで眠くなってしまいました
最後のダライ・ラマ 太陽の塔もそうですが、個人に迫る内容のものはやや退屈です。ただ、ブッシュ大統領が途中で出てきたのは意外で、そこはとても良かったです。
ナーガ 永遠のヨギ ヨギというよりサドゥーについての内容。結局特定宗派の考え方に寄っていくので、よっぽど関心が無いときついかもです。
星火 甘粛省で60年代に発生した大飢饉(数千万人が餓死とされる)を当時告発した地下出版物『星火』についてのドキュメンタリー。テーマ自体は非常に重要なものですが、門外漢でも集中が続く様にもう少し上手く構成して欲しかったです。
コメント